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Subject: NY だより NYはやっと春がきたと思いきやいきなり夏に突入いたしました。 街には露出度の高い服装をした女性が堂々と歩いております。 おじ様方にはパラダイスでしょうが、私には彼女達が演出しようとしている「セクシーさ」つまり性を感じさせるものを逆効果にしてしまっているとしか思えないのでございます。 よく日本人同士で「外国人が裸みたいな格好で歩いても全然いやらしさを感じないですね」というのはそういうことなのかもしれません。 少し話は飛びますが、先日こちらで月に1度開催している「神道文化入門講座」というのを今回、はじめて英語で講義させていただきました。 そのテーマは「『千と千尋と神隠し』にみる神道の世界」というものにいたしました。 宮崎駿さんの映画は「エコロジーとヒューマニズム」をテーマにしているものが多くまさに日本の現代社会へのメッセージが込められています。 特に『千と千尋の神隠し』には日本の八百万の神様や自然崇拝など神道文化で溢れています。 これなら、日本のアニメが大好きなアメリカ人にも神道を自然に理解していただけるのではと思ったのです。 宮崎さんの映画は宗教的でかつ、殆どの宗教がベールをまとっている性的なものが多く表現されていると言われています。 「生と再生」を表現しながらエコロジーを伝えていますが、そこには性を避けられないものがあり、注意して大人の目線で見てみるとかわいく素朴な登場人物や背景には「性なるもの」がふんだんに描かれていることが分かります。 ある映画評論家はそのように性的なるものが隠されているほうが効果的に表現できるのだとしています。 今では若い日本人女性も露出度の高い服装をし、女性の私でさえも目のやり場に困りますが、きもの文化からあまり肌をださない方が落ち着く性質は必ずどこかに残っていると思います。 本当の女性らしさとはもちろん内面からでてくるものも大きいと思いますが、視覚的には肌を隠す服装こそが秘められた艶やかさにつながるのではと、アメリカに来て改めてそう感じたのでありました。 かといって、もうすぐ夏ですから隠しすぎは見ている方も具合が悪くなります。 「人は見かけによるもの」人前に出る仕事をしてつくづくそう思うのであります。 9月初旬に一時帰国を考えています。お会いできる日を楽しみにしております。 太田垣亘世