尼崎えびす神社の権禰宜さまの太田垣のぶよさんがニューヨークで
日本の文化である神道をアメリカ人に理解してもらうために
日々ご活躍されています。
以下は太田垣のぶよさんのNYからメールです。
Subject: NYだより
お元気ですか。今日は皆様に久々にNY便りをお届けしたいと思います。
私、NYの神主として生活しはじめ今月で1年が経ちました。本当にあっと言うまでした。仕事上、本当に多くの人々に出会いました。
日本でも個人化が進んできているとはいえ、ここNYはもともと個人主義社会で人と共通の接点を見つけることが困難で、それが孤独となり個々がスピリチュアルなものを求め出す、ゆえにNYは宗教やスピリチュアルなもの、組織に需要があり混在しています。
宗教は一種の習い事のような感覚でいろんな宗教をはしごしている人も決して少なくありません。
神道もがんばって毎月、日本語、英語で神道講座をしております。
最近はアメリカ人の参拝客も多く、いろんな方々から支持を受けております。
地鎮祭、結婚式、竣工祭、七五三と個人様のご祈祷など、確実にこちらでも日本人の神様を求められていることを実感しています。
キリスト教、イスラム教、仏教と数知れずある世界の宗教信者からみると日本人の信仰心はなんと曖昧なるものと思われるでしょう。
お宮参りは拍手ならし、結婚式はアーメン、人生最期は南妙法連と。しかしこれぞ日本人の宗教観で信仰、宗教心がないとは言えません。
先程、私は1月の十日戎に久しぶりに尼崎に帰省したのですが、多くの人がえべっさんにお参りに来て頂きました。「えべっさーん、たのんまっせー!」お参りに行列ができてます。寒い中、嫌な顔一つせず、ご自分のご祈願の順番を楽しみに待たれている姿をみると話せば長くなりますがそりゃ、日本は幸せな国、大国といわれるはず。これは尊敬に値すると思うのです。
お正月に大きなな神社にいけば人で溢れかえっている。
そして、心から神様に今年1年の無事と繁栄をお祈りされるのです。
この日本人の寺社仏閣お参りに行く、縁起物を授かりに行くというエネルギーを見れば宗教心がないとはいえないのである。
日本人は宗教的優等生である。
NYにもお寺が数箇所にある。 今年年が明けた頃、ここNYのお社にお参りに来られた方がなんとなく申し訳なさそうに言います。
「すみませーん、教会の前でカウントダウンしてお寺の帰りにお参りに来ました。」
「いいんですよ。それこそが日本人らしい年明けのスタイルなんです。」
日本人は仏さま、神様と上手にお付き合いする術を知っているからこそ世界から一目おかれるユニークな?民族になったのではないでしょうか。
自分の希望や夢を何かに向けてお祈りする限り必ず叶えられると信じています。
ご案内:3月15日(土)16時~テレビ大阪19チャンネルにてパックン&マックンの「ヤマトゴゴロ IN NY」という番組に 私が紹介されます。
機会があれば是非見てくださいね。
では、また4月に一時帰国します。お会いできればと思います。
季節の変わり目(NYはまだ雪が降っています(セントラルパーク写真))ご自愛ください。
NYの神主・尼崎えびす神社 禰宜
太田垣のぶよ