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☆お知らせ☆節分と尼崎えびす神社の新.. 尼崎中央三丁目商店街...
尼崎市市制100周年めでタイガーコラ.. 来年の尼崎市市制10...
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支局長からの手紙:尼崎南部の復権 /兵庫 春本番を迎え、リニューアルした阪神甲子園球場のお披露目となるセンバツまであと3日。「甲子園が生まれ変わるならこちらも」と意気盛んなのが、阪神尼崎駅に近い「タイガース商店街」で有名な尼崎中央3丁目商店街です。 プロ野球シーズン中、阪神タイガースの優勝マジックボードをアーケードに掲げ、阪神巨人戦に引っかけた綱引き、街頭テレビ観戦、夜店などを仕掛けています。そのボードをつり下げているマスコット人形がセリーグ開幕2日前の26日に新しくなります。 約20年前につくった今のマスコットは写真の通り、鳥にも虫にも見え、正体は不明。古くなり、商店街振興組合の役員が話し合い、交代を決めました。 新マスコットは約80万円かけて制作し、愛称は、めでたいとタイガースを掛けた「めでタイガー」。ふっくらした鯛の形をしているそうです。長さ約120センチ、直径約60センチ。もちろん黄と黒の縦じま模様。万が一落ちてもけがのないよう発泡スチロール製です。 3丁目商店街は55店ありますが、しにせの店じまいなどで、3分の1はチェーン店に。組合理事長の葭川(よしかわ)修一さん(57)は「以前は遠くからお客さんが来ましたが、今はほんとうに地域密着の商店街になりました。尼崎南部は沈みかけています。なんやかんややらんとお客さんが来てくれません」と、相次ぐ大型店進出に頭を悩ませています。 葭川さんの言う通り、阪神尼崎駅・出屋敷駅周辺地区の歩行者通行量は、全盛時の半分に落ち込み、空き店舗率は、98年の5・2%から05年には18・9%に増えています。商圏も2・5~3キロと狭くなり、JR東海道線より南の住民の利用が大半という尼崎市のデータがあります。 市はこの地区を対象に、中心市街地活性化基本計画の素案をまとめ、15日から意見を募っています。商業活性化の推進、産業活力の育成、歴史文化の資源活用の3本柱をもとに数値目標を立てています。くわしくは、市の施設やホームページで閲覧できます。 市のアンケートによると、この地区は「尼崎の玄関口」「にぎわいのある商店街」というイメージが根強く、活気づく方策として、駐輪場の設置、休憩できる広場・公園の設置、魅力的で統一された景観を求める声が多いようです。地域の人が何を望んでいるのか。一層耳を澄ましていくことも商店街の復権につながるのでしょう。 ◇ 26日午前11時から、3丁目商店街で開かれる阪神優勝の祈願祭、マジックボード点灯式の時に、めでタイガーが披露されます。どんな姿かは、それまでのお楽しみ。【阪神支局長・二木一夫】futagi@white.plala.or.jp